ああ寂しい。
とにかく寂しい。
なんとも寂しい。
お願いだからやめるのやめて!
歴代のヅカオタ達によって少なく見積もっても1億回は繰り返されたワードだと思う。
ただただ朗らかに、清々しさに溢れたご本人たちの表情とは裏腹に、こちらは情けなさの極みみたいな顔をしている。
肌荒れもひどい。
けして年度末の雑務に追われているからではなく。
分かってる。分かってるんです。
自分で決められた道だということ。
口を出す権利もなく、今更何が変えられるわけでもなく。悔いなくやりきったからこそあんなに綺麗な笑顔なんだと。
霊感ゼロでスピリチュアルなこととは一切縁のない私が、唯一感じ取ることが出来るものが世に言う「退団者オーラ」なのだと思っている。
CASANOVAで皆が見せてくれた笑顔があまりに優しすぎて劇場の片隅で1人だけ泣きそうになったこと。
慌てて食べたルマンのたまごサンドがしょっぱかったこと。
暫く忘れられそうにない。
86期生 花野 じゅりあ
93期生 桜咲 彩花
94期生 仙名 彩世
97期生 碧宮 るか
98期生 茉玲 さや那
101期生 凜香 百音
長きにわたり「花組らしさ」を築き上げてきた円熟の花娘たち。
蕾が綻び初々しい花を咲かせてくれた下級生たち。
どうか東京千秋楽まで彼女たちが過ごす時間が幸せなものでありますように。
その先の人生にたくさんの花が咲きますように。
ゆきちゃん。
なんでも出来て謙虚で気さくで、あなたを褒め称える言葉は世の中に溢れているけれど、
まだ「やっぱり辞めるのやめます!」って言ってくれるのを100%諦めてはいないけれど、
優しいピンクの蘭を携えて凛と立つあなたが美しくて。
どんな言葉もいらないなと語彙力のないオタクはただただ写真を見つめることにしました。
苦労も悔しさも葛藤も全て飲み込んで微笑む姿にどれだけ勇気をもらったか。
これまで見せてくれたたくさんの夢にお礼を言いたいと心から思う。
チャーミングさピカイチヒロインのベアトリーチェが東京でも大暴れしてくれるのが楽しみでたまらない。日に日にファイティングポーズに腰が入ってきて素晴らしい。
ゆきちゃんらしく、ゆきちゃんが思うように、最後の大階段を降りるその瞬間まで、「トップ・オブ・花娘」として歩いてほしい。
その姿こそが明日の花組の糧になると思うから。