ヒビ、ヒビヤ

ココロハムラ

お茶会で起きたお取り次ぎ詐欺について

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々言っていていい加減うっとうしいと思うが、何度でも言おう。

私はお茶会が好きだ。お茶飲み会も好きだ。

好きな人を好きな人が集まって、楽しく過ごすあの空間が好きだ。

だからこそ悲しい。

知っている人が、お茶会詐欺にあってしまった。

 

くの方が説明してくださっているのとほぼ同じ内容だった。

SNSで「お取り次ぎしますよ」との呼びかけに声をかけ、

必要事項を伝え、お金を振り込み、連絡が途絶えた。

彼女は多くの方をお取り次ぎするのであれば立て替えるのも大変だろうと先に振り込むことに疑問を持たなかった。

軽率だと言うのは簡単だし、客観的に見ればそうなんだと思う。

私が「あちゃー…」と思ったのは事実。でも責めることはできない。

 

茶会はチケットと違って、多くの場合お断りはない。

(超人気のスターさんや退団が決まった方だとお断りになることもあるけれど)

特に下級生さんのところは締め切りをすぎても本当にギリギリまで参加できるように調整してくれることが多く、日が迫った募集でも全て嘘だと見破ることも難しいように思う。

入金し、申込書を送った後は当日まで何のリアクションもないことが普通だ。

私は未だに受付の時に毎回ドキドキする。不備があって参加者にカウントされてなかったらどうしようって。

何が言いたいかっていうと「先に入金しても参加できない心配はほぼなく、お茶会当日までチケットが届かない(相手からの連絡がない)ことは普通」ということを理解していたから、彼女はお金を払ってしまったのだ。

どうしてもお茶会に参加したくて、他の方法では間に合わないと不安になって、ありがたいなとお取り次ぎをしてくれる(はずだった)人へのお土産を用意して、楽しみにしていた。

後になって色々と聞いたら「それは怪しい…相談してくれれば…」としか言いようがなかったけれど、外野が後からやんや言うのは容易い。

 

少し知識があれば、人に聞くことができれば、時間と気持ちに余裕があれば、防げたかもしれない。

何より詐欺のタネに使われた生徒さんに失礼極まりない。

今から書くことは大抵のヅカオタにとっては当たり前のことだと思うけど、流れて消えてしまうTwitterではなくてブログの記事であればいつか誰かの役に立つかもしれないと思って残しておく。

もう二度と悲しい思いをする人が出ませんように。

 

お茶会の申し込み方

お茶会(お茶飲み会も含む)に参加するにはだいたい3通りの方法がある。 

生徒さんにお手紙を書く

劇団あてに出すお手紙に「お茶会に参加したいです」と記入する方法。

最もベーシックでハードルが低い方法だと思う。

生徒さんに応援している気持ちも伝えられて一石二鳥!

 

宛先はこちら。

〒665-8558/〒665-8585 宝塚市栄町1丁目1番57号 宝塚歌劇団

○○組 ○○○○様

 ※郵便番号はどちらでもOK

 

東宝公演中はこちら。

〒100-0006 東京都千代田区有楽町1-1-3 東京宝塚劇場

○○組 ○○○○様

 お手紙が届くまで、生徒さんの手元に届くまで、生徒さんからお茶会を取り仕切るスタッフさんに届くまで、スタッフさんから申込書が届くまで。

タイムラグが発生することは頭に入れておきたい。

一回のお手紙で申込書をもらうことはできない可能性もある。

直近のお茶会申し込みは締め切っていることもある。

ファンクラブの申込書だけが入っていたり、そもそもお返事が届かなかったり、やきもきすることもあると思うが生徒さんもスタッフさんもお忙しい中で対応してくださっていることを思いながら根気よく待とう。

私は初めての時、お手紙の中に「ぜひ(東京での)お茶会に参加したく、申込書をいただけましたらありがたいです。住所、電話、メールアドレス、名前、フリガナ」を書いた付箋を一枚入れておいた。

その付箋だけスタッフさんに渡してもらえばいいかなって。

逆にお手間だったらとても申し訳ないんだが…。

 

チケット出しのスタッフさんに声をかける

ムラの場合は大劇場のロビーで、東宝の場合は劇場前のスペースで生徒さんの名前を書いたボードを掲げウェアを身に着けたスタッフさんが、チケットを申し込んだ方に引き渡しを行っている。

忙しくなさそうな頃合いを見計らって声をかけ「お茶会の申込書をください」と声をかける方法。

基本的に皆さんウェルカムだし、例えば締め切られている場合でもすぐにそのことがわかるので返事を待ち続けるよりも気持ちは楽かもしれない。

「人見知りで…」と躊躇する気持ちもわかるけど、劇場に行ける距離の方はこちらのほうが早いし確実だと思う。

チケット出しは開演前にしか行われないので、幕間や終演後はみなさん撤収済み。

開演45分~30分前くらいからチケット出しを行うことが多いので早めに行って、列が途切れたタイミングで声をかけてみよう。

 

チケット出しを行っていない下級生さんや会がない生徒さんへはお手紙を書く方法が一番!というかほぼ唯一!

 

お取り次ぎを頼む

会に入っている方にお願いして一緒に連れて行ってもらう方法。

なぜお取り次ぎを頼むのか。

  • 確実に行けそう
  • 自分で会への手続きをしなくていい
  • 申し込み方が難しい、わからない
  • 一人で行くのが不安だから、理解している人と一緒がいい

あたりが主な理由かなと思う。

もちろんある程度待ち時間が発生してしまうお茶会は、誰かと一緒だととても楽しい。

でも一人でも楽しい!

一回やってみたら分かるけれど、きちんと申込書を読めば手順もそんなに難しいことはない。

だからお取り次ぎにとらわれすぎないでほしいとも思う。

 

信用できる方、会ったことがある方であればお取り次ぎはご縁がつながる素晴らしい文化だ。

「贔屓をもっと知ってほしい、好きになってほしい」「一緒に楽しみたい」と好意でお取り次ぎしてくださる方が多いのも宝塚ファンの素晴らしいところ。

ご縁があれば甘え、なくても悲観せずにお茶会を楽しもう。

もちろん会員側は「たくさん人を連れて行けば自分の貢献度が上がる(=会からの扱いがよくなったり特典がもらえる)」というメリットが、

非会員側は「非会員だけで申し込むより前方席になったり、なにかしらいいこと(他に思いつかないけど…) があるかもしれない」というメリットがあるかもしれない。

そこまで考えてたら色々苦しくなるけどね。

 

SNSでのお取り次ぎについて

そもそもSNSでの取り次ぎ募集を禁止している会も多いので、そこは要確認。

悲しいかな、相手に悪意があればいくらでも騙せてしまうのがネットだ。

特に先払いだと完全に詐欺を防ぐ方法はないとチケット界隈では言われている。

 

このご時世、出会いのきっかけがSNSだというだけで仲のいいお友達になることも珍しくない。

私自身、Twitterで出会った方に取り次いでいただいたこともある。いまだに仲良くしてもらっている。とてもありがたい。好き。

ただこの状況では、申し込む前に普段のお付き合いや投稿の様子をじっくり見ることは必要かな、と自衛が先に立つのも仕方ない。

・生徒さんの写真をアイコンやヘッダーにしている(そもそもルールを守る気がないのかと思ってしまう)

・自分のツイートがほとんどなくリツイートばかり(本アカウントではないのかな?と疑うかもしれない)

・怪しいと思ったら勇気をもって撤退する(嘘はいくらでもつけるのだから)

 

私がお取り次ぎをする際には(基本的に実際に会ったお友達しかしないのだけど)会員証を提示して、会に振込した後は明細の写真を送り、申込書も他の方の個人情報を加工したうえで画像を送る。

キャンセルは一切不可なこと、当日ちゃんとお金をいただくことも伝える。

これでも不安になる方は不安だろうし、きっと完璧ではないだろう。

後述するが、悲しい目にあったこともある。

あとは自分が立て替えられる人数分しかお取り次ぎはしない。

先払いのすべてが悪ではないし、友人同士は「先払いで」と約束しているグループもある。それはそれでお願いする側にも責任が生まれる。

こればかりは自分のキャパシティー(申し込みに伴う責任も、人数が増えれば増えるだけ増すので)の問題かな。

 

SNSは便利で、楽しくて、温かい。

それでも1%のクズがいたら疑わざるをえない。

他の方法もあるのだから、多くの善きヅカオタはあなたが楽しくお茶会に参加するのを待っているのだから、臆病になる勇気をもってほしい。

 

被害にあってしまったら

できる限りのことをして、プロに相談だ。

・撮れる限りのスクリーンショットを撮る。証拠保全

相手のアカウント、DMのすべて、個人情報、金融機関の口座、自分が入金した明細の写真など

・入金した口座の金融機関に連絡。口座から返金してもらえる可能性もある。

・相談に行くときは大人(できれば男性)と一緒に(対応が違うんですよ悲しいことに…)

 

参考になりそうなページたち

 

インターネット利用詐欺 警視庁

www.keishicho.metro.tokyo.jp

 

都道府県警本部のサイバー犯罪相談窓口一覧

www.npa.go.jp

 

弁護士の情報サイト

yourbengo.jp

 

実は逆取り次ぎ詐欺(悪質キャンセル)にあった私

最後の最後に恐縮だが、取り次ぐ側もリスクはゼロじゃないよっていう話。

Twitter上で「○○さんのお茶会行きたいんだよね」「一緒に行く?」とフォロワーさんと会話していた時に別の方からリプがついた。

どうしても行ってみたいので一緒に連れて行ってほしい。

危機意識ゆるゆるだった若かりし私は「いいですよー」と気軽に引き受け、DMで詳細を伝え「んじゃ当日ー!」と話した。

名前も住所も電話もメールも聞いた。

ところが当日来ない。電話は着拒され、メールに返信はない。Twitterはブロックからのアカウント消し。朝、集合時間と場所を再度確認したときは返事があったのに。

時間は迫る。物販どころじゃない。空席を作ってしまう。お金も返ってこない。生徒さんにも会にも申し訳ない。

焦りに焦って、会の方に泣きついた。

もちろん返金はなかった(それはこの際どうでもよかった)けれど、一緒に怒ってくれて「大丈夫ですよ来た方だけで楽しみましょう」と慰めてくれた。

その人にお金をとられたわけではないから厳密には詐欺じゃないんだろうけど、数千円じゃ賄えないくらいの申し訳なさと辛さと腹立たしさで楽しむどころじゃなかった。隣の空席がいたたまれなかった。

具合が悪くなったのかもしれない。ご家族に何かあったのかもしれない。仕事でどうしようもなくなったのかもしれない。

それでも無言でドタキャンは、もうダメージが大きすぎた。一生お取り次ぎなんてするもんかと思った。

 

 

長々と説教臭い内容をすみません。

お茶会って基本的に幸せしかない空間だと思っている。

全てのヅカオタがその素晴らしい場所を楽しめますように。

分かりにくいところや質問があったらご連絡ください。

詐欺師は士道最も不覚悟なので本当に消えてください。マジで。

 

 

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お茶会よいとこ一度はおいで チョイナチョイナ

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