天晴だった。
天候のことではなく。いや天候も台風一過の秋晴れだったが。
あまりにも辛すぎる10月12日2公演の中止。
前楽を、サヨナラショーを見届けたいと思っていたファンの方にとっては悲しんでも悲しんでも悲しみ切れなかっただろう。大きな被害も出ていて、悲しみを口に出すことすら憚られるような。
それを一喝した紅子の声に、私は笑いながら救われたし泣きながらホッとした。
紅子「台風いいかげんにしろ!台風!本当に!!いいかげんに!!しろ!!日本国民に謝れ!!宝塚ファンに謝れ!!!」
— ヒビヤのシュリ (@hibiyanoshuri) October 13, 2019
紅子が代わりに怒ってくれました!
ありがとう紅子。
でも今回だけじゃないんだ。紅さんが生み出す笑いに、激しさの裏にある優しさに元気をもらったのは。
紅ゆずるさん、綺咲愛里さん、ご卒業おめでとうございます!!
如月蓮さん、麻央侑希さん、蓮月りらんさん、ご卒業おめでとうございます!
初々しさがまぶしかったりんだちゃん。
「私のファンを尊敬します!」と言い切ったまおくん。
「情熱を星組に、愛情を宝塚に、心からの感謝を最愛なるファンの皆様に」という言葉が印象的だったれんくん。
星組の皆さん、素晴らしい千秋楽をありがとうございました!!!
そうですあなたがGOD OF STARSです
後にも先にもないだろう、こんなに笑い転げるトップスターの退団公演。
何回見ても目が足りない。20カメくらい使って自分でスイッチングさせてほしい。
とにかく曲がキャッチ―で、時々ちょっとよく意味が分からないこともあるんだけど、ヒャダインさんGJ。永遠に推す。好きです。
れんくんの「お前に食わせるタンメンはねぇ!」は見る度に笑いが増えていってさすがだった。
あとですね、私は「戻ってこれてよかったよ~」っていうまおまおが可愛くて仕方ないんですけどね。
ホーカーズを潰そうとしている、いわば敵じゃないですか。さっき出会ったばっかりでそこそこ失礼で偉そうな。
そのホン・シンシンに優しすぎるホーカーの皆さんほんと人情のかたまりですよね。
パラプリがよい子に育つはずだわ。
いつかバーバリアンとMステで共演してください。
暴風雪と対バンツアーやってくれてもいいです。
コール完璧にしていきます。
クリスティーナの人類一華麗なずっこけ!
タンヤンちゃんみたいな友達が欲しい。心底ほしい。
女同士の友情の描き方がとても自然で二人の気の置けない関係がすごく魅力的だった。
強い女はすてきよ。エレノアもな!
みんな大好きリー・ロンロン。がんばれ負けるなリー・ロンロン。
ロンロン声とドラゴン声は高低差ありすぎて耳キーンならない幸せになる。
一人だけ動きの量が尋常じゃない。マリオジャンプに猛ダッシュと足にバネかなんかついてんのか。
それにしてもみつるさんが拾ってくる料理人はクセが強すぎる。大クセじゃあ!
千秋楽はもちろん、当然、アドリブ祭り!
ホンがミッキーパパに「おら行くぞおっさん!」と言った後…
— ヒビヤのシュリ (@hibiyanoshuri) October 13, 2019
「口は悪いけどお前に出会えて本当によかった!!」と言い切ったミッキーパパにウルウルきて「ああ、俺もだ!!」と男前に返すホンに完全にやられてしまった
「気の利いたクソジジイ」こと小林寺管長率いる小林寺ーズが最後にめちゃくちゃ可愛いラインダンスではけてったの最高では…?
— ヒビヤのシュリ (@hibiyanoshuri) October 13, 2019
ラストは客席からの拍手をかき消すくらいの盛り上がり!
— ヒビヤのシュリ (@hibiyanoshuri) October 13, 2019
これぞ星組。紅さんが作ってきた星組。皆が幸せそうであともう一個いいですかアイリーンの可愛さが天元突破
最後の最後に「リー・ロンロン、これから頑張れ!!」と叫んだホン・シンシン。
— ヒビヤのシュリ (@hibiyanoshuri) October 13, 2019
全身でガッツポーズしたリー・ロンロン。
幕が降りるまで皆がみんな大騒ぎの星組生!
もう愛おしい!全部愛おしい!大好き!!
まんまと紅さんの思惑通りに笑い倒してしまった。
11人も子供作って幸せそうでもうこっちが、こっちが幸せだよ!!
目くるめく鮮烈な閃光
This is 宝塚レビュー。頭から離れないあの曲よ曲!
気軽に澄夫ちゃんなんて呼んでごめんなさい酒井先生ありがとう。
銀橋に立つ紅さんのシルエットが浮かび上がった時のワクワク感!
男役も娘役もバチバチに客席を熱くするあの圧!
星組~~~!!(語彙力は簡単に消える)
何度見ても理解できない。それがこっとんの超絶技巧リフト。
あそこだけ重力薄いのかな?JAXAかなんか協力してるのかな?
伸び伸びと思い切り歌い踊る二人があまりにも軽やかで幸せそうでたまらない。
星組の未来は明るい。宝塚の未来も明るい。
そう思わせてくれるシーンだった。
ボレロ。こんなことができるのか。
整列した人たちが歩くだけ。
ただリズムを刻むだけ。
激しい振りはない。
靴音が響く。抑えられ、揃えられた中に一番美しい形が浮かび上がる。
惹きつけられる。圧倒される。
静謐な秩序の中に沸々とたぎる情熱が、紅ゆずるという一点に向かって集まり昂りのぼっていく。
綺咲愛里、礼真琴という個性を筆頭に、気高さを湛えた娘役と精悍な男役が一つの世界を昇華させる。
たぶん私はこの先もあのボレロを忘れることはないのだろうとぼんやり思う。
大勢の男役の中の一人として舞台に出て、光に照らされる。
次第に個が表に出て、最後は一人階段の上で空間を支配する。
紅ゆずるというタカラジェンヌが、でこぼこ道を歩まなければ作ることができなかったであろう語り継がれるべき名場面。ああ、生で見ることができてよかった。
黒燕尾。男役だけが魅せることのできる黒燕尾。
格好いいという言葉を発明してくれた人にお歳暮を贈りたい。それ以外に評する言葉がないんだもの。
三味線って!ここにきて!なにそれ粋!
星組生え抜きの矜持を感じさせる押し出しの強さが黒燕尾を何倍も魅力的にする。男前!!
紅あーの集大成、デュエットダンス。その最後の瞬間にかけた優しい「ありがとう」に、一瞬で涙の表情になるあーちゃんが愛おしい。あーちゃんが涙をこらえながら客席に挨拶する、そのとき紅さんは優しく拍手を贈っていて。
手を繋いで同じ道を歩いてきた紅あーにしかできないデュエットダンスだったように思う。
あー多幸感ってこういうこと言うんだな!
唯一無二という言葉が軽すぎる
♪ひとかけらの勇気:スカーレット・ピンパーネル(紅ゆずる)
♪夢を売る男:オーシャンズ11(紅ゆずる・如月蓮・麻央侑希)
♪Sue Me:ガイズ&ドールズ(紅ゆずる・礼真琴)
♪あなたを見つめると:スカーレット・ピンパーネル(綺咲愛里)
★紅子inサヨナラショー
♪キラールージュ(如月蓮・麻央侑希・星組)
♪あなたこそ我が家:スカーレット・ピンパーネル(紅ゆずる・綺咲愛里)
♪Seven Wonders:キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(紅ゆずる・綺咲愛里)
♪Goodbye:キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(紅ゆずる)
♪ありがたやなんまいだ:Another World(紅ゆずる・星組)
ツボというツボを押さえぬいたラインナップです流石元ファン!
サヨナラショーで爆笑したのはきっと最初で最後だ。
「客席全員楽しませる!」という気合と気合と気合をライビュ会場でもビシバシ受け取った。
締めが「チ~~~~~~~~~~ン」(余韻激長い)なことある!?あるんだよそれが紅ゆずる。
まぁ言いたいことはたくさんあるんだ。アデレイドのくしゃみ可愛すぎるなとか。紅あー結婚式に涙腺やられるなとか。
でも待って。いろいろ待って。サヨナラショーで客席案内係になってMCコーナー(尺まあまあある)作った人の話をさせて。
「反応がマジ鈍い!寝てるのか!」と客席にダメ出しし、「新公のとき、きっかけが分からなくて佐々田先生がハイッて言ってくれないと歌えなかった」とオケピに頭を下げ、全方位巻き込み型の紅子inサヨナラショー!
— ヒビヤのシュリ (@hibiyanoshuri) October 13, 2019
人生でこんなに笑ったサヨナラショーはないよありがとう!!
【速報】紅子、次のご贔屓を見つける。
— ヒビヤのシュリ (@hibiyanoshuri) October 13, 2019
「紅子、気になる生徒がいるの。ま・こ・とよ!真琴って顔がキュートじゃない?なのに声がハスキー。やっぱりギャップなのよね!人生ギャップで出来てるのよ!!紅子だって見てごらんなさい黙ってたら綺麗でしょ?喋ったらこれよ!!」
名言連発で迷言頻出。もう好きだわー。そして動じない客席も好きだわー!
1年後のスカステを見ても同じように笑うんだろうな。
あのとき笑いすぎて泣きすぎて楽しすぎてお腹いっぱいだったね!って振り返れるんだろうな。
「お葬式」とも称されるラストデイを笑顔で包んでくれたあなたは、本当に優しい人だな。
「この場所が大好きだから、この場所で起こる奇跡を信じているから、1人では乗り越えることができない壁を乗り越えることができました。」
私は紅さんについて、きっと知っていることは少ないんだと思う。
彼女が歩いてきたでこぼこ道も、成績のことも、悔しかっただろう出来事も、漏れ聞こえることでしか知らない。
それでも紅さんが信じたからこそ起きた奇跡を味わう幸せにあずかれた。紅さんが立つ舞台を見られた。
ハッピーじゃなきゃエンドじゃない!
それを現実にする瞬間に立ち会えた。
「お客様の笑顔のためなら何も苦ではなかった」
本心からそう思える人の輝きこそスターがスターたる所以だと思うんだ。
初めて宝塚を観た時の感動を今も自分の中に存在させていて、時を経るごとに愛を深めてきた紅さんだからそう言い切れるんだろう。
頑張っていないタカラジェンヌなんていない。
端っこでも、階段の高いところでも、一生懸命輝こうとしてきた。その先に0番があった。
「こんなに可愛いと思わせてくれる相手役は、私には綺咲愛里しかいません」
「紅さんがいなければ、私は今ここにはおりません」
その紅さんに寄り添い、支え、支えられ、笑いあって歩んできたあーちゃん。
二人が魅せてくれるコンビ感が大好きでした。
可愛いだけじゃないんだよ。あーちゃんにしかできなかったんだよ。
パッサァになってくれてありがとう。
あと涙をこらえるとき目を真ん丸に見開くの可愛すぎな!!!
緞帳前に紅あーが出てきたところで客席から「2人で投げキスして!」の声。
— ヒビヤのシュリ (@hibiyanoshuri) October 13, 2019
あーちゃん「さゆみさんにですか?」
紅さん「違うやろ(秒速)」
お客さんにやろ、と言われて(・∀・)ってなったあーちゃんが可愛すぎたし
「(2人のは)後でやろーや」という紅さんに「後ほど…」と頭下げるあたりマジ紅あー。
仲良さそうで何よりです!
宝塚が大好きだからこそ一三先生にお礼を言うし、
星組を愛しているからこそ礼真琴に心からのエールを贈る。
愛とギャップにあふれた温かいご挨拶。
書いても書いても書ききれない。冷静になんてなれない。
当たり前だ。そういう公演だったんだ。
カロリー消費量がグンバツなのに満腹感で胸がいっぱい。
幸せをありがとう星組。
明るく終わろう!
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紅さんが生まれ変わってもタカラジェンヌになりますように。