元々筆が早い方ではないのだが利き手を怪我してからというもの、そのスピードたるやファントムのシャンデリアが落ちるくらいのものだ。
一記事書くのに途中で力尽きて2日、3日またぐこともしばしば。
こればっかりはダルタニタに鍛えてもらうしかない。がんばる。
9071さんと美人マネージャーあーちゃん、始球式お疲れ様でした!
誰もサイン送ってないのに首振るあたりがさすがです大好きですそーいうとこです!
さて、事故にあって手放した月組。
次の観劇は楽のライビュだなと思っていた月組。
ご縁があって観劇がかなった。
東京の初日があけてすぐに観劇して以来だったので、諸々の違いを受け止めるのがいっぱいいっぱいでもあった。
夢現、ゆめうつつ
「トンチキはあっても駄作はない」と思っている。
自分に理解ができないことも、誰かにとっては忘れられない名シーンだったりもする。
その「誰か」が多い作品は世に「名作」と歌われるのだろうし、多くの人の読解力の斜め上をいく作品は「トンチキ」と呼ばれるのかな。
そして私はトンチキが嫌いではない。もしかしたら制作者や出演者が意図した楽しみ方ではないかもしれないが、それなりに面白いポイントは見つけられるものだ。
前置きが長くなったが、夢現無双はまぁ正直「トンチキだったなぁ」と二度見て思ってしまった。
少なくとも私の微々たる読解力ではなかなか追いつくことができなかった。
プロローグの盛り上がり感はすごい。なぜかBASARAを思い出した。
ストーリーについては、壮大な原作をどうにかこうにかしようとサイトー先生が四苦八苦したんだと思う。その四苦八苦が四苦八苦のまま舞台に乗っているんだと感じる。
我ながらすごく勝手なことをいうのだが、私は正直殺陣とか戦いは少なくていいと思う少数派の人間なのだ。その時間をストーリーを進めることとか心情を描くことに使ってほしい、はいはい分かった戦ったの分かった。みたいな。
なのに今回「もっと殺陣があればいいのに!あっさりすぎて鶏塩ラーメンみたい!」と思ってしまった。あってもなくても不満を言う。これだからオタクは。でも殺陣とか戦いって必要なんだな、消化不良にならないためには。そんな気付き。
なんていうのかな、今までで一番「いろんな人(演出家含む)のお茶会に行きたい」と思う公演だった。「あのシーンはなんでああなの?」「この時はどういう気持ちなの?」てなことをいろんな人に聞いてみたい。
ありちゃんの京都弁にときめき、幸せになる登場人物の少なさに(というかもしかしていないのでは)しょんぼりし、るう和尚の神出鬼没っぷりにビビる1時間半。
お甲さんと朱実のエピソードはもう少しうまくまとめられたような気がしないでもない。
武蔵のビジュアルがハマってて、お通との体格差もイイネ!彼の成長にだけ特化した物語だと思って見れば、確かに剣の道に終わりはないのだから(?)
「名前をお聞かせ願えますまいか」は積極的に使ってみたい今日この頃。
この世で唯一「色侍」の称号が似合う男・小次郎さんはなんでキリシタンだったんだろう。誰か教えてください。
クルンクルンってかわいい
タイが大好きなのにパクチーが苦手な私は「レビュー・エキゾチカ」の響きだけでもうワクワク。
最初にクルンテープの意味を優しく説明してくれる親切設計。
超幸運なことに二度とも通路席だったのできらびやかな生徒さんにハイタッチしてもらえてハッピーだ。ちょろい。めちゃくちゃちょろい。
「タイってこんなんだっけ!?」と思う箇所はままあるし、「これは笑っていいのかシュシュシュ!」「まぁ楽しいからいいのかダダダ!」とならなかったわけではないが衣装も豪華で視界が暇にはならなかった。明るい曲も多かったし。
あと月組はこの世を花で埋め尽くしがちね。
一蓮托生、持ち味が全く違う二人だからこそお互いにお互いを引き立てるシーンだと思って観ていた。
さくらちゃんの「ハッ!」が可愛くて癒される〜と思っていたが、あんなにハイテンポでポップなセ・マニフィーク初めてで手拍子出遅れてごめん。歌声は安定していて聞きやすい。男役ズの掛け声に気合が入ってて楽しい。
中詰のみやちゃんがかっこよすぎてもう心が瑠璃色。元取った!ってなる。黒燕尾がみられて幸せ。
ありちゃんの網タイツはなんか肉感的でドキドキしてしまう。ベリーショートなのがまたよい。大介やりやがったな!
お披露目のデュエットダンスだけあって、初々しくて。白かわいいね。
個人的MVPはまゆぽん!最初わかんなかった大きい娘役さんがいるもんだなって。
女性が男役をやって更にニューハーフって倒錯が倒錯して360度戻ってきた感じがする。
歌声もアピールもさすがの芸達者。大好き。
コップンカー!
頑張れ!頑張ってる!月組!
先日も記事にした通り海ちゃんれいこちゃんが休演中。
さらに二度目の観劇の時、多くの人から「たまきちも怪我してる。やばい」と言われて不安に思いながら向かった。
結果からいうと、確かにそう思って見れば、以前の観劇から比べれば、わずかに動きはぎこちないかなという程度。
なくなっていたと噂のリフトも復活していた。少しでも不調があるなら復活させなくてもいいのではと思うけど復活していた。さすがだった。これはたまきちにしかできないなと思った。
階段おりは慎重に見えたし、ありちゃんの肩を借りる場面もあった。走るスピードが遅くなっているかは元の速さを覚えていないのでなんとも。
よく踏ん張っていると思う。こう思うこと自体プロに対して失礼な気もするが。
少なくとも私は何度も不調だったことを忘れたんだ。
れいこの又八が可愛くてアホの子で大好きだ。そりゃおばばも甘やかす。私が観た日は石運ぶ時に怒られてちっちゃく「…はい」ってお返事してた可愛い。偽小次郎と真小次郎が出会う場面は可愛いと可愛いしかいなくて可愛い。
おだちんの又八は「俺は!怠けるために!全力です!」って感じで周りの当たりも強い?強くても許される。その打たれ強さ。めっちゃ陽のおバカでこれまた愛おしい。
違う又八なのにどっちも又八。おだちん、この短い時間で自分なりの又八を作り上げていて本当に芸歴サバ読んでるんじゃないかと。ショーももちろん素晴らしかった。立派だ。立派な舞台人だ!
蘭世くん。身長とか声の高さ、心配しなかったわけじゃないけど良いよ。ちゃんと宍戸梅軒として存在している。
すごく応援したくなる。お茶飲み会行って、お話聞いてみたくなった。
ショーの代役を頑張ったれんこん、るねくん、黒燕尾まゆぽん、男前だった。
歌枠がれんこんでダンス枠がるねくんなのかな?持ち味出して堂々としてたように見受けた。
その他の月組子、下級生に至るまで本当によく頑張ってる。みんながみんなをカバーしあって月組の世界を作り上げてる。超偉そうに言うけど。
ただなぁ、組子の体調を心配しながらハラハラ観劇するなんて悲しい。
誰が悪いわけでもないけど、どうか無事に千秋楽を迎えられますように。
ライビュで見届けます。
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瑠璃色の伝説、愛は永久になると信じてシュシュシュします