ものすごく遅くなってしまったが、宙組大千秋楽、おめでとうございました!
かつて私は「真風さんってスーツ着て生まれてきたんですよね」と書いた。
訂正したい。謝罪して訂正したい。
「宙男って、全員スーツ着て生まれてきたんですね!!」
そんなわけでどこを見ても男役から娘役まで高身長&脚線美のとっても目に優しいオーシャンズ11。
先日無事に千秋楽。組子の皆様、ファンの皆様、本当におめでとうございます!
この日本が誇る「スーツ祭り」は世界で一番盛り上がっている祭りと言っても過言ではないと思う。
お祭り男さんいずれ是非。
足長男とゴージャス娘
宙組に「オーシャンズ11」をやらせよう!と言ってくれた名前も知らない貴方。
ありがとうありがとう。
ナイスアシスト・オブ・ザ・イヤーを贈ろう。
ダニー・リアルマン・オーシャン
分かっていたはずだ。最初に、妙にもこもこした囚人服で銀橋に現れた時から。
この人、かっこよさが飽和してるな?って。
足の長さ・首筋・似合いすぎるスーツ…
初めて宝塚を見たおばあちゃんが「男の人も出るのねぇ」と呟いたのも無理はない。
真風さんの語尾、誰にも真似できないあの語尾!
ダニーの気だるい、男らしい色気にハマっていてジョージもびっくりだよ。
クルーニーの方のジョージな。
キキちゃんの色気が世界を救う
ラースティー!洒脱で、軽妙で、空気が読めて、口がうまい。
あの紫のスーツが似合うってすごいんですよ。
キキちゃんのラスティーは少しアンニュイで賑やかしもできればJUMP!の説得力も素晴らしい男前。
なによりアドリブの引き出しの多さがすごい。和民の靴箱くらいある。
その前髪を国宝に認定してください。
いい女・まどか爆誕
私が知っているまどちではない!と初見で思ったのだ。
デキる子だけどほわほわでお歌がうまくてかわいいかわいいまどち。
と思っていたらちゃんと「ベガスのイイ女」テスになっていた。
まかまどのいい雰囲気はそのままに、劇場の空気をかえる役さながらのデュエットダンス、お見事でした。
もうずんちゃんなんて呼べない
一緒にはしゃいでいた幼馴染の男の子が、いつの間にか身長が伸びて男らしくなって色気なんて出すようになってショックを受ける。
もう、気軽にずんちゃんなんて呼べないね…
そんな気持ちよ!どうしたのボス!かっこいい!
フィナーレ群舞で前髪たらすわ、メイクを変えてただでさえ綺麗な瞳がきりっとしてるわで。
なのにアドリブに動揺したり生来の真面目さがでていたりして悪役なのに憎めない。
Never give up!が可愛く見えちゃうんだから困っちゃう。
ジャンプ力No. 1のそらライナス
初代ライナスと二代目ライナスに仕込まれている三代目そらライナス。
とはいえ、キレッキレのダンスは登場シーンから見応えたっぷり。
ツンツンされても可愛くて仕方ないライナスに仕上がっていた。
一生懸命さとブロッコリーの大根ぷりが真っ直ぐで、惹きつける力のあるライナスだ。
多分垂直跳び1m超えると思う。
愛しのイレブン
イケおじ日本代表?アメリカ代表?のソール、
カードも女心も思いのままの色気あふれるフランク、
マジックに演技に大活躍のバシャー、
実は金を出す以外にも色々頑張っているルーベン、
イエン!びっくりしたイエン!可愛いしなんでもできるし、中国ゴマもヨーヨーの技も失敗なしなのはきっと努力のたまもの。これからがとても楽しみ。
癒されるリヴィングストン。キレキレ最先端のはずなのにかわいい。
バージルとタークのモロイ兄弟は相変わらずオーシャンズのチップとデール。
やんちゃ感と男前感のバランスが絶妙!
オーシャンズ11はその組の「男役充実度」が如実に表れる演目だと思うのだが、宙組11、素晴らしかった。
楽しい時間をありがとう!
これが宙組アドリブ隊の真骨頂
ご存知随所にアドリブを仕込める遊び心たっぷりのステージ。
東宝まで演じてきて余裕も出てきたのか、私の観劇時にはもう相当…遊び心が大爆発していた。
もちろん千秋楽はアドリブスペシャル!
この世で一番輝いているのは?
Edenのリンゴの木のセットがお披露目される場面。
イヴはテスだと聞かされて怒り心頭のダイアナが「林檎取ってきてやる!」と捌けるのを追いかけるかなこちゃん。
いやハロルド。あれはハロルド。
「ダイアナが一番輝いているからー!」と叫んで劇場でも拍手が起きた。
ダイアナ、真風ファン説を最後にぶちまかす
めちゃくちゃガードが固い金庫室に腕力と強引さだけで入ってきたダイアナ。
ん?腕にかかっているバッグ…
こ、これだー!
無理やり掴んだ3万ドルを入れようと中から出てきたのは…これだったー!
ベネディクト7は筋トレがお好き
いつものボスの無茶振り。最終日はデキる女ベスへの感謝スペシャル。
「みんなでベスの願いを叶えていたところだ!」
顔色一つ変えないベスはさすが。「腕立て…100回」
えええ…と言いながらもベスへの思いを叫びながら腕立てを頑張る人たち。
ワンピースにストッキングにヒールのテスも「ベス、大好きよー!ベス!」と叫びながら気合の腕立て。
そして「ボスは?」の質問に固まるずんちゃん。この時の顔はボスじゃなくてずんちゃん。
おもむろに手をついて「ベス!最高の秘書だー!」と叫びながら腕立て。喝采!
はけながらウッズ夫人が「ここ筋トレするところなの?」と言い残していったのに笑った。
演技指導と書いてソールの愛と読む
「お客様、当ホテルの長期ご滞在、誠にありがとうございました!あなたとの素敵な出会いに…愛してるぜ!(投げキス)」
ソール最後の演技指導は、お客様への投げキス含む大サービス版。
に、グダグダになってしまって笑っちゃうゆりかちん。
客席をわかせたあとには…
「フランクとバシャー、二人との出会いにも愛してるぜ!!」
一瞬素に戻って噛みしめるような表情を見せるりくくん。
喜びの表情がまぶしいあっきーさん。
投げキスをしまくるイレブン。なんだこの尊い空間は!
最後はフランクとバシャー、それぞれからお客様へ。
ヒューヒュー言いながら「みんなで盛り上がっていくぞ!」というソールの言葉に思わず拳を突き上げたくなったけど我慢したヅカオタ。
ハロルド、念願を叶える
再び登場、はじけまくっているかなこちゃん。
ジョルジュこと変装したバシャーに一目ぼれしたハロルド、とうとう最後の最後で唇を奪うことに成功!
まゆぽんがたまきちに投げキスを返してもらった時と同じような感動に包まれる私。
ジョンソン・イケコ・ジョンソン
山田くんキキちゃんに座布団ありったけ持ってきてー!
ジョンソン先生(黒キャップ黒リュックレジ袋)「ごめんなさいごめんなさい、はいこっちです、ごめんなさいごめんなさい通ります、ごめんなさいごめんなさい、はい、はいはいあなたが支配人ねはいはいはい」
— ヒビヤのシュリ (@hibiyanoshuri) July 21, 2019
ベネ「オーナーでs「はいはい、もう結構もう結構。救急医療センターのジョンソンです」
「この患者ね、心臓疾患の持病がありますよ絶対、絶対!あの、すぐに入院して手術します。すぐにやりますよ時間がないから、すぐにやります」
— ヒビヤのシュリ (@hibiyanoshuri) July 21, 2019
「勝手にしてくれ!」
「手術にはね、はいはいはい、同意書が(書類ぶちまけて)ごめんなさいごめんなさい、それ全部同意書です全部」
「さっさと病院につれてってくれ!」
— ヒビヤのシュリ (@hibiyanoshuri) July 21, 2019
「もう一回言いなさい」
「さっさと!病院に!連れてってくれ!」
「はいその方がよっぽどクリアに聞こえる」
(心臓マッサージの際にぽよんぽよん笑顔で揺れているキキちゃんイケコジョンソン先生)
— ヒビヤのシュリ (@hibiyanoshuri) July 21, 2019
(たぶん稽古場でバランスボールに乗って揺れているイケコ)
「先生、それ絶対治りませんよ」
もうベネ様口元笑ってるから
「時間がないからね、すぐ救急車いきますよ、はいはいはいはいはいはい」
— ヒビヤのシュリ (@hibiyanoshuri) July 21, 2019
「怪しい…」
千秋楽にしてジョンソン先生の怪しさに気付いたベネディクト。
ちょっとだけ遅かった。
新しい世界へJUMPする退団者さん
この千秋楽をもって宝塚を巣立つ7人の退団者の皆様。
純矢ちとせさん
澄輝さやとさん
愛白もあさん
蒼羽りくさん
風輝駿さん
はる香心さん
雪乃かさりさん
ご卒業、おめでとうございます。
お歌のキャサリンとダンスのここちゃん。
輝く100期の娘役さんたち。初々しいご挨拶に、まだまだ娘役姿を見ていたい気持ちにもなったけど、ポロポロと涙をこぼしながら希望を語る姿に未来を見た。
シュッとしてキリッとして男前でスタイリッシュなミキさん。
宙男らしくスマートな中に全力投球っぷりが気持ちよくて、最後まで男前で笑顔が素敵だった。
そしてインスタ開設早い!新しい人生もどうか楽しんでください。
りくくん。ダンサブルなりくくん。
あなたが踊ると空気が動く。あなたが踊ると心が動く。
そんな素晴らしい舞台人だと思って見ていた。
感極まった表情まで素敵で、どうかOGとしての人生も軽やかに楽しく過ごして欲しいと願わずにはいられない。
美学溢れるもあちゃんの娘役姿は娘役としての気品に満ちていて、すっしぃさんのメッセージ通りデキる女からウブな少女まで演じ分ける姿は上級生娘役としてお手本のような存在だったと思う。
ふんわり、キラキラ、凛とした袴姿がとても素敵だった。
アドリブ力にも乾杯。
ロイヤルが具現化したらこうなるんだなぁ、あっきーさん。
何をやっても滲み出る品の良さが目を奪ってやまない。
足長い、顔小さい、笑顔が優しい、所作の一つ一つが美しい。
クラシコイタリアーノの歌詞を引用したご挨拶に胸が熱くなる。
「どんなときも皆様がいてくださったから、くじけそうな時も強くなれました」
最後の一瞬まであっきーさんの笑顔はロイヤルで、どこまでも澄んで輝いていた。
なんだかずっといてくれると無意識に信じていた人たちが、どんどんと卒業を発表して心が追いつかない。
せーこさんもその一人。
朗らかで、器の大きさを感じさせる舞台での立ち姿はどれだけの宙組ファンを安心させてきたんだろう。
かいちゃんの登場に、ホレスとマッジの二人の姿に、目を見合わせて「うん」と頷きあう姿に、在りし日の宙組を思い出してほっこりした。
「私は今、本当に幸せです!!」と清々しい笑顔で言い切るせーこさんがとにかく綺麗で。
弾けまくったダイアナに、惜しみない万雷の拍手に、17年間の集大成を見て、ああせーこさんがいてくれてよかった、とヅカオタは涙を流しながら思ったのだ。
今頃どうしているんだろう。翌日くらいはゆっくり過ごせただろうか。
全ての退団者が幸せになりますように、と心から願っている。
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本能に従って生きます。快感だァ!