ヒビ、ヒビヤ

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はなぐみ花組あれやこれ

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んっだけ更新がないブログに、足を運んで…足を運んで?
日々アクセスしてくださる方が多くいらっしゃることにありがたいやら申し訳ないやら。
何があったかというと特に何もないのだが、スター付箋でバズったりオーシャンズにときめいたりしていた。
本当にすみません。
オーシャンズの感想は改めて書きたい。
一つだけ先に伝えたいのはテンションあがって帰り道にジャンプしてみたら足をグネったことだ。
ラスティーに誘われてからじゃないとJUMPするのは危険だ。

新生花組の足音

とにかく今日は、花組について書きたい。

書かなければならない。

恋スルARENA、3公演とも参戦した。「参戦」というにふさわしい、熱くときめくコンサートだった。

爆発する花組子たちの姿に笑いながら泣いた。

「恋するニューヒロイン」華優希さん、お披露目おめでとうございます。

これまでに出会ってきた素晴らしい花娘たちから受け継いだものを、華ちゃんらしく咲かせていってください。

 

そして今日、ようやく発表になった次期花組トップスター。

kageki.hankyu.co.jp

柚香光さん、花組トップスター決定おめでとうございます!

生え抜きの光ちゃん。そのスター性で若い時から注目されまくり、長い手足を存分に生かして踊りまくってきた光ちゃん

舞台の上で遊んでいるのかと思うくらい無邪気にはしゃぐ姿が、繊細に憂いを秘めている横顔が、キメと抜けのバランスが絶妙な華やかなダンスが、人を惹きつけて止まないんだろう。

きっとこれからも壁にぶつかることがあると思う。若くして組を背負うということは決して軽くないんだと思う。

それでも「柚香光」らしく、どうか楽しんでほしい。

 

そんな柚香・華コンビ(愛称何になるんだろか)のお披露目作品が

Grand Festival
『DANCE OLYMPIA』 -Welcome to 2020-
作・演出/稲葉 太地

花組新トップスター・柚香光の魅力に迫るダンスコンサート。一幕ではギリシア神話の英雄が現代にタイムスリップして巻き起こす悲喜こもごもを描いたストーリー仕立てのショーを、二幕では世界の多彩なパフォーマンスが繰り広げられるエンターテインメントショーをお届け致します。2020年の幕開きを飾る、フレッシュでパワフルなダンスの祭典をお楽しみください。 

稲葉先生の二本立て…なんだろうかこれは。

とにかくギリシアの英雄がタイムスリップしてくるわけだ。テルマエロマエのもうちょっとかっこいいやつだと思っていればいいだろうか。

ギリシア神話の神々といえばゼウスを筆頭に「人として…いや、神としてどうよ」っていう自分の欲に忠実な面々が濃ーーい感じで揃っているが、英雄ってどういうのだろう。

アキレス腱の語源になったアキレウスさんとか、結果神様になったヘラクレスさんとか、トロイの木馬を考えたオデュッセウスさんとか、羊を殺しまくったアイアースさんとかだろうか。

この人たちもこの人たちでまあまあ欲望に忠実に生きているので、そのテンションで現代にきたら色々大変かもしれない。とりあえず出会って1時間で結婚とかはやめたほうがいいと思う。

それにしてもオリンピック・イヤーにふさわしく、華々しく、踊りまくりの、レビューの原点「世界紀行」をいくダンス・コンサートになるのだろう。

稲葉先生、いっちょ頼むよ!

 

綿毛は飛んでいく

トップスターの発表に先立って、退団者も発表された。

芽吹 幸奈さん
白姫 あかりさん
乙羽 映見さん
城妃 美伶 さん

理央 ひかる さん(集合日付け)

可憐な、鮮やかな、華やかな、花組が誇る娘役さんたちだ。

副組長のくみさん。「花組のおかあさん」として安定の歌唱力と鷹揚さで明日海時代の花組を支え牽引してきたお姉様。横アリ千秋楽での「無事に終わっておかあさんホッとしたよ」という泣き笑いが、今思い出しても胸にくる。

あかりそ!華麗なダンスとその美貌でオペラ泥棒だったあかりそ。演技がとても繊細で、メサイアの時にはらはらと落ちる涙にもらい泣きした記憶。

歌のえみちぃ。いい声が聞こえる!と探すとえみちぃ。いつでも一生懸命で、10年目の娘役として存在感抜群だった。

嘘でしょ、と三度見したんだよ、しろきみちゃん。舞浜で「この子こんなに歌がうまかったっけ!」と驚かされた。花男の演技はとても素晴らしかった。もっと見たいな、と思わせてくれる素晴らしい娘役さんだ。寂しい。ただただ、寂しい。

ご本人が考え抜いて出した答えに、外野が口出しすることなど何もない。

人生をかけて宝塚を目指し、夢の園に生きる場所を得て、花娘として咲き誇った皆さんが宝塚での時間を終えて新天地へ飛び立っていく。

寂しいけれど、悲しいけれど、宝塚に入ってくれてありがとうと心から思うし、彼女たちが作り出す花組を見ることができて幸せだった。

どうか宝塚最後の日まで幸せでありますように。

 

枯れない花が記憶を生かす

5年前にNHKで放送された某番組、覚えている方も多いと思う。

100周年を迎えた宝塚を背負う5組のトップに密着した素晴らしい番組だった。

余談だが、今の宝塚歌劇では「舞台にのせている完成した姿こそが宝塚であり、お客様に見ていただくもの」という方針で基本的に裏側の密着などは断っているとのこと。

この番組も、あさこさんの情熱大陸も、今となっては貴重なものなんだ。

「ナポレオン」に挑み、観客を魅了するキスシーンの稽古まで晒け出すちえさん。

オスカルの感情を手に入れるため稽古を重ね、涙をこぼすテルさん。

日本物の継承に雪組トップとして覚悟を見せたえりさん。

100周年の記念公演を背負い、「若いトップ」としてがむしゃらだったまさおさん。

そして、近づいてくる終わりの日に向けて集大成を作り上げるまゆさん。

 

番組の中盤、花組のプロデューサーが次期トップを組子に発表するシーンがあった。

「今回次の主演という形で明日海りおさんに蘭寿さんの跡を継いでいただいて、花組の主演としてご活躍いただくように発表いたしますのでよろしくお願いいたします」

緊張、感極まったのか涙をこらえつつ、迸るキラキラを纏った笑顔のみりおさん。

笑顔で拍手を贈る花組の面々。みつるさん、だいもん、あきらさん、キキちゃん、たそさん、マイティー

その中に光ちゃんもいた。

過ぎる時代への寂しさと、来たる幕開きへの仄かな興奮。

緊張感があって、温かくて、きっと何十回と繰り返されてきたのであろうトップスター継承の場面。

 

今回は、ちょっとだけ寂しそうに、でも優しい笑顔で拍手を贈っていたまゆさんの場所にみりおさんがいる。

緊張とプレッシャーと喜びに満ちていたみりおさんの立場に光ちゃんがいる。

紡がれてきた花組イズムが、またこうして繋がっていく。

次はどんな花組になるんだろう。

楽しみにする前に、「トップ・オブ・トップ」明日海りおが培ってきた花組の素晴らしさを最後の一瞬まで堪能しようと思う。

 

 

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はなぐみい、サイコー!

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