ヒビ、ヒビヤ

ココロハムラ

もう一回花男見たいWISH

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してDAI語ではなく

街に愛の歌 流れ始めたら

人々は寄り添い合う

方である。

ドラマ世代である。

 

日はそんな花より男子、キャストの感想を残しておきたい。

あ、花より男子スペシャルメニューもおいしかったよって言っておきたい。

だいふくは雪見大福でした。一口でいったら歯に染みた。

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F4とつくし

この人たちがいなければ花男は始まらない。

令和になっても「花の四人組」なイケメンたちとヒロインについて。

柚香光

「ごめんなさい」と言いたい。光ちゃん主演、大丈夫かな?と一瞬思ってしまったこと。

大丈夫どころの話ではなかった。

そりゃもう道明寺だった。

出てきた瞬間に「はい、この人がリーダーでーす!英徳仕切ってまーす!」って劇場中が深く頷く存在感。

存在感とかオーラとかふわっとしたものを感じるほど感受性が豊かではないのだが、こればかりはそう言わざるを得ないのだ。

元々の武器である舞台映えする容姿とダンス、300%フル活用してくれていますありがとうございます。

道明寺のお洋服は(セリフにもあったが)ほぼ全てが一点もの。特注品。オーダーメイド。彼のために作られたもの。

その全てをあっさり着こなしてるんだからデザイナーもこれはにっこり。説得力が半端じゃない。

野口先生の「隙あらば柚香に踊らせる」という強い意思を感じる演出が随所にあり、可動域が私の5倍くらいある手足で楽しそうにのびのびと真ん中で踊る様は、全世界の柚香光の女が見たい姿だったのではないかと思う。

ダンスシーン、良かったよねええええ!

 

キャラクターに助けられているのは否めない。

素顔の光ちゃんがシャイで繊細な人だというのは承知しているが、舞台上での押し出しの強さ、強引なだけじゃなく時折のぞく可愛らしさ、とにかく目を引いてしまう立ち姿という共通点が道明寺をこれでもかと精度高く存在させている。

だから、誰もが道明寺を好きになる。愛おしいと思う。

自分の武器を磨き抜いて真摯に道明寺という強烈なキャラクターに向き合ったんだな、と伝わる役作りだった。

 

絶対に外せない道明寺語録も間とテンションが最高で最高。

「俺がビート板を押した女だ!」

「ながれいしの道明寺」

「俺のメンチを潰しやがって」

「どうせたいした損保もないんだろ!」

個人的殿堂入りの道明寺語録「しらねぇのか?ハミングイエーイだよ」(作家のヘミングウェイの話です)がなかったのは残念だったが、あきらならずとも優しく突っ込みたく道明寺語録は必見。

道明寺という男の子が作り出す雰囲気と笑いを誰よりも楽しんでいるんじゃないかなと思わせてくれた。

そして特筆すべきはアクション!

現代版ジャイアンでもある道明寺は軽いのから重いのまでケンカのシーンが多いのだが、体幹がしっかりしていて重心も低い。

きちんとパンチは振り切って床を恐れず倒れこむ。

正直殴り方と殴られ方は宝塚でも一、二を争うのではないかと思う。

その強さに説得力があるからこそ桜子のエピソードが効いてくる。

ダンスだけじゃなくてアクションでも芝居を感じてこれには大拍手。

 

こまけぇことはいいんだよ、いっぺん見てみなって!

みんなが司を好きになるよ!(エドガーの口調でどうぞ)

 

聖乃あすか

花男の中で一番難しい役なのではないかと思う、類。

私の周りでもファンはずば抜けて多かったし、非常階段は憧れのスポットだった。

でも綺麗な顔して感情は表に出さない、何を考えているのかわからない、さらっと恥ずかしいことを言ったりやったりする。

リアルなのに現実感がない、そんな男の子。

ほのかちゃん、よく頑張っていたと思う。

CASANOVAをはじめ「動」のイメージの役、歌、ダンスについてはもういっぱしの男役だと思うが、今回の「静」の役をどう演じるのか男役ではなく一人の舞台人としてたくさんのものを学んだんじゃないかなぁ。えらそうだが。

 

その結果、彼女が作り上げてきたものはもう少女漫画に出てくる夢の世界の王子様そのものだったし、つかみどころのない雰囲気、滲む優しさ、可愛い「まーきのっ」、静への片思いっぷり、もう「本当に素敵な男の子になっちゃって!」と静じゃなくても言ってしまう。

全身白にファーとか、よく考えるとなかなかぶっ飛んだ衣装のはずだが、きちんと成立していたのもさすが。ながれいしと書いてさすが。

声を張れないナンバーでの声量と滑舌、きっとまだまだ伸びるはず。

私の中の女子高生をときめかせてくれてありがとう!

 

優波慧

おそらく最も真っ当なF4ことあきら氏。(不倫はしてるけど) (でも不倫シーンはなかったけど)

ゆーなみくんがとてもスマートに演じているから道明寺は安心して間違えられるし類ともケンカができる。

彼女の武器はきちんとストーリーを進められる芝居だと思う。

細身のスーツもよく似合っていたし、いい意味でのアダルトさもカラーとして際立っていた。

説明役だったりつなぎ役だったり、若いカンパニーの中でしっかり締めていたなぁ。

キレの良いダンスはお見事!

 

希波らいと

Delight Holidayで出会ったらいとくん。舞台に出てきた瞬間の「顔ちっさ!足なっが!」という驚きを私は忘れない。

あの、時々着てる私服!何系っていうのあれ、ダボっとしたシャツで、腰になんか紫の上着巻いてる(壊滅的な語彙力)

いつもきっちりした格好してる茶道のおうちの子があんなお洋服着るなんてギャップが半端ないし、これまた似合ってるし、若さゆえにまっすぐ類にぶつかる芝居がストレートで好感度が赤丸急上昇。

そうそう、総二郎って意外と熱いんだよね。女の子が大好きで、一見大人に見えるけど高校生相応のまっすぐさを秘めていて情に厚い。

らいとくんのがむしゃらな姿がF4を魅力的にしてくれているように感じた。

 

城妃美伶

飛び蹴りに片手側転、メタモルフォーゼのビフォーアフターにコンテスト。

きっとしろきみちゃんにとってチャレンジングな役だったのではないかと思う。

でもそれを当たり前にこなしていて、改めてその底力を感じた。

つくしの代名詞とも言える非常階段での絶叫、道明寺との立ち回り、感情を爆発させるナンバー、全部しっくりきた。

すごく、つくしだった

余計なことを考えずにつくしとして見られた。

歌も芝居も安定していたし、体力の消耗も激しいだろうに最後まで集中力を切らさないのはお見事。

デュエットダンスのツンツン、からのユニゾンが可愛くて可愛くて。

宝塚の娘役だけを追求していたらなかなか難しい雑草の役を、宝塚の舞台として成り立たせるピンポイントなラインに決めてきたな、という感じ。

どうか怪我なく千秋楽までヒロイン突っ走ってください。

気になった人たち

上級生から下級生までバイトしまくり花男

濃いキャラ続出花男

一部だけでゴメンナサイ。

 

りりかさん

完璧超人、静。いやいや20歳でそんなならないでしょー(笑)と突っ込ませないりりかさんの「いい女」感

あんな美人の幼馴染(年上)にあんなに可愛がられちゃ、そりゃ類も他の女なんて目に入らない男に育ちますわ。

つくしのお姉さん役としてめちゃくちゃ説得力があったし、フランス女優みたいな衣装の着こなしも素敵。

「女の子はとびきりいい靴を履きなさい。そうすればその靴が素敵なところに連れていってくれる」

Kinky Boots!?と一瞬胸が高鳴ったのは私だけじゃないと信じている。

静の強さと余裕っぷりがとても好きだった。

 

瑠那くん

素敵な人がいる、と思ったらだいたいるなくん

オネエの美容師も、大好きな遊園地の係員も、クラブのダンサーも、コンテストの司会者もるなくん。

キラリと光るるなくん。

ほんとあの係員の短い台詞だけで大好きになってしまった。

組長と並んでクラブでガンガン踊っていた時はかっこよすぎて目を奪われてしまった。

もちろん男子生徒役も目立ちまくりです。さすがです。

 

音くりちゃん

この舞台のもう一人の立役者、音くりちゃん。

ベネラで見せてくれた超絶可愛い演技はもちろんぶりっ子桜子に遺憾無く発揮されているし、高笑いしながら露出度高めの衣装で男役従えてガンガン踊りまくるシーンは狂気すら感じた。

道明寺に心情を訴える曲は切なくなったし、デュエットダンスのカゲデュエットは透明感の塊だった。

振り幅がとんでもない。この役が音くりちゃんでよかった。

その芝居力をどこまでも見せつけられたように思う。

桜子、やなやつだけど好きだよ。

 

 

来週は横アリ、そして再来週には千秋楽。

青春のきらめきのような刹那の舞台だからこそ、とっくの昔に忘れ去ったキラキラした気持ちを思い出させてくれるのかもしれないというポエム調で締めたいと思っている…締まらない…

 

 

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つくしパパが組長挨拶を始めた瞬間に全部持っていかれた

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