ヒビ、ヒビヤ

ココロハムラ

急募】20世紀号の定期券を買えるところ 2

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海風斗の高音が聞きたいあなた、そうそこのお嬢さん!

それならばこの公演に限るんですよ「20世紀号に乗って」!

 

「マックス・ジェイコブス!」

「イングルウッド!」

「きせきだぁ!」

「そーでしょうとも!」

 

高音っていうか、まぁ裏声だけども。

 

1幕後半、とうとうあの脳筋イケメンが登場。

しゅっぱーつ、しんこうっ!(CV:彩凪翔)

 

 どの女子よりもドリーミーおじさん、恋人に想いをはせる

「リリーはなんせ、オスカーのトロフィーだってもらってるんだから!」

「俺の、トロフィー!?」

いやアカデミー賞のだよ!なにすごい決め顔で言ってるんだよ!

絶対に自分に戻ってくるという確信しかない自意識天井知らずのオスカー最高だな。

たしなめるたびにオリバーは多分通算4回クビになってると思うのだけど、その度に舞い戻る。実はリアル不死鳥なんじゃないかなって。

フェニックスオリバー。

 

明らかに怪しい…というか発車時にはいなかったはずのオスカーにも礼を尽くすフラナガン車掌。

ああ、やっとまともな人が…と思っていたら突然「車掌の一日」を売り込みはじめた。

お前もかーーーー!

「お読みくださあい!」じゃないよ!大当たり間違いなしとは思えないよ!

 

「乗ってくる!乗ってくる!乗ってきた!乗ってきた!」と大騒ぎの乗客たちがリリー・ガーランドを待ちわびる。

パパラッチ引き連れて登場したリリーの大女優感たるや。

その後ろで上下ピンクのスーツに白いもふもふ付コートの20頭身くらいあるイケメンが頼まれてもいないのにポーズを決めたり何かしゃべったりしている。

何で私たちがブルースちゃんって呼ぶかって、本人がそう言ってるんだもの!

「まってえ!このぶるーすちゃんもおわすれなく!」って。

ブルースちゃんのセリフはきっと全部ひらがなで書いてある。

 

本当はシカゴに残って映画のキャンペーンに回るはずだったブルースちゃん。

「さびしいよう!ぼくを、わすれないでねっ!」てハートの花束を取り出し、しかもそれを撮影させるあたりタレントとしては満点!

そして散々キスした後のリリー「罪な蜜の味!」やかましいわ。

なのに発車した直後に現れたブルースには割と素で「うそでしょ!」「馬鹿じゃないの!?」っていうあたり実は鬱陶しく思ってる説ある。

 

リリブルちゃんがラブラブしているところに乱入してくるオーエンとオリバー。

「顔は記憶にないが後頭部なら記憶にある。君の映画でいつも後ろ向いて抱き合ってるやつ」呼ばわりのブルースちゃん。

この二人とは友好的な関係だったんだねリリー!ハグして再会を喜ぶもの。なのに。

「まさか、三銃士揃って乗ってるんじゃないでしょうね!?」

「うんっ!」(かわいい)

我らが皇帝陛下はシカゴにてまたしても惨敗、血まみれの退却ってなかなかひどいこと言うアル中のオーエン。

そしてリリーはオスカーとの関係をブルースちゃんにはひた隠しにしていたようで。

「あいつ食いついたら離れないの。狂暴よ!」

そんなオスカーは一文無しだとばらしたあげく、大失敗の4連発まで暴露する三銃士ぶんの2。

君の助けが必要だ、オスカーの舞台に出演してくれ!

「ざまぁみろだわ!」

オスカーお前何したんだいったい。

懇願する二人となぜかブルースちゃんまで巻き込んでリリー絶叫の「絶対いや!の歌」(ネーミングセンス)

飛んで跳ねて叫んで叫んで全身で「絶対お断り!」を表現するリリーすさまじい。

「死んだ方がマシ!絶対するもんですかーーー!」とまで言われるなんて、オスカーお前何したんだ(2回目)

恋仲だったころのオスカーとリリーのデュエット。そしてダンス。「琥珀色」を彷彿とさせるような。

ハーモニーは抜群でダンスも息があっているのに何故か笑えてしまう。

 

客の上着やら荷物やらに「悔い改めよ」と書かれたステッカーが貼られる事件が発生!

コナンや金田一だったら確実にこの後殺人事件起こるやつ!

でもここは20世紀号だから起きない!

しかもその直後に真犯人わかる!

京三紗さん演じる上品な信心深い老婦人、レティシアちゃんです。歌います。踊ります。悔い改めます。

 

「ブルース!ブルース・グラニット!ハリウッドの大根役者!!!!!」

リリーの現在の恋人を知って崩れ落ちるオスカー。

感情をコントロールするボタンがばかになっている。

そしてブルースちゃんが大根なのは全員知ってるらしい。やっぱり大根だよね。そうだよね。

「いつかドブに落ちる女だと思っていたが、よりにもよってあんなドブに転がり落ちるとは!!!」

「ミンクの毛皮ばりのドブでしたけどね」

椅子の上で丸まって嘆くオスカーが髭のある小学生にしか見えない。ヒンヒン泣いている。

見えますか皆さん望海風斗がヒンヒン泣いてますよ!!

 

「無理なものは無理ですよ!N.Y.まで12時間しかないってのに!」と叫ぶオリバーに「きさまああ!」と怒鳴りかけたオスカーを遮って「クビでしょー!わかってますよ!」

「今度という今度は「本気だーーー!でしょ!?わかっってますよ!ふんっ!!」

!が多い。そして背中を向けたオリバーに超特大の「悔い改めよ」ステッカー。

ひらめいちゃうんだなぁ、オスカー天才だから!

 

(ʘ╻ʘ)←オスカーのこういう顔

なにか思いついたときにピンスポ当たるの、ベタだけど「生きる大げさ」オスカーにはぴったりすぎて好き。

マグダラのマリアの舞台を作ろうの巻、スタートである。

こける匂いしかしない。

「オーエン、大急ぎで聖書を買ってこい!俺はそれを読んで台本を書く!」

「いやボス、この汽車走ってんですよ」

オーエンときどきまともなこと言う。

次のピンスポは椅子の上に乗っていた聖書。

「第二の奇跡だ!」とオスカーは小躍りしてるが確実にネコババじゃん?

 

「どうして私たちはオスカー・ジャフィから離れられないんだろう」とオリバーが呟く。

「ボスには不思議な魅力がある。才能も。だが一番の理由は…給料の未払いだ」オーエンが答える。

ああああこの言葉遊びの感じがとってもアメリカン!

そして聖書の落とし主レティシアちゃん登場に焦る小悪党ズ。

大丈夫、その聖書は哀れな罪びとの手に渡っています。熟読しています。

 

鏡になっているドアを挟んでオスカーとブルースちゃんが「リリーは俺のものソング」を歌うわけだ。

それぞれ才能と顔が武器だ!とわかっているあたりが可愛いし、軽やかなリズムで掛け合いが素敵!

と思っていたら。

激しい情熱と優しい微笑。「リリーは離れられないさ こんなに魅力的なのさ 男の憧れ この世に並ぶ敵はない」って二人とも結構やばめのナルシストだった。

クールで才能!イケメン肉体!

オスカーは髪を撫でつけまくるしブルースちゃんは隙あらば筋トレする。現代ならNHKの某番組にすぐ抜擢されそうである。

だけど二人ともリリーがいないと困っちゃう(金銭的に)

どうでもいいですけどブルースちゃんの一人称が「ぼく」なのとってもかわいいと思います。

髪型も一緒だから最初はBADDYの王子が成長したのかと思った。

 

ただの上品な奥様だと思っていたレティシアちゃんが製薬業界の女王だと知ったオーエン全力で猫なで声。

「そーでございますわよねぇ!」(高音)

栄養ドリンク噴き出すあーさを見られるのは20世紀号だけ!

その頃オスカーは「さすが世界のベストセラーだ!こんなセリフは誰にも書けん!」と(レティシアの)聖書に夢中。

 

全身イモムシ色の(絶望的に語彙力がない)ナイトドレスにガウンで登場したリリーとブルースちゃんの「しゅしゅぽぽ」タイム!

6日のマチネはブルースちゃんにリリーがつかまり「しゅっぱーつ、しん…」で頭突きしちゃったブルースちゃん。「ごめんねえ!しゅっぱーつ、しんこう!!」

「しゅっ……しゅっ……ぽっ……ぽっ……」「おそーい!」「シュシュポポシュシュポポ」「はやすぎー!!」

みたいな。日替わりでしたねー。楽しかったですねー。

確かにああやっていちゃついているところ見られたら死にたくなるくらい恥ずかしい。

 

やっとオスカーとリリーが再会した!

相変わらず文字にしたら3行分くらいのセリフをまくしたてるオスカーに結果的に昔の関係をブルースちゃんにばらされて「ぼくにうそついたな!」って怒られちゃう。

逆切れしたリリーに「もうおしまいね!」と言われると「ちょちょちょちょちょちょっとまってよ!そんなこといってない!」

そりゃそうだよリリーの映画に出られないとくいっぱぐれるもん大根だから。

出て行かされちゃうブルースちゃんも「あいる びー ばっく!かならずもどってくるぜ!」とリリーにくっちゃくちゃにされた自分のスチール(引き伸ばし済み)を一生懸命シワ伸ばして…

一回出て行ったのに戻ってきて壁にスチール貼る。オスカーはがす。ぐちゃぐちゃにする。

くだらない攻防していますけどこの人たちエリックとキャリエールさんですよね…?

 

全力でリリーを口説きにかかるオスカーに「あなた一文無しなんでしょ?」「デマだ!敵が流したいやがらせの噂だ!」「あの二人に聞いたんだけど」「……」

味方に背中から撃たれる感。

おまけに大っ嫌いなマックス・ジェイコブスと仕事するって聞かされてもう一回声が裏返っちゃう。

リリーの「何もかもGreat!」ソングが自信に満ち溢れていてすごく素敵。高笑い含む。

それでも「飽きられるかも、観客の反応がほしい」とひそかに悩むリリーの弱点を的確に突いて説得するオスカーはやっぱり何か持っている気がする。

オスカー像取り合いながらリリーは「何もかもを手に入れた!」と歌いオスカーは「いや失った!」と言い返し、もうすごいスピードで大喧嘩が始まると圧倒的歌唱力ゆえに迫力がすさまじい。

オスカーが「予言する!このままじゃ君はいずれ場末のクラブのピアノ弾きだ!」と怒鳴ればリリーは「あんたはそのクラブの前で野垂れ死によーー!」とシャンパンの瓶を投げつけ。うん大惨事。

 

そんで高ぶったまま部屋に戻ったら三銃士の二人がいるもんだから「うらぎりものおおおおお!」ってオリバーに掴み掛るよねオスカーも。だって大好きなリリーとは結局大喧嘩しちゃうし。クール気取ってたくせに怒鳴りあいになっちゃうし。

でもそこでレティシア・プリムローズさんとの出会いについて聞かされて一瞬で機嫌よくなるあたり単純で可愛い。

「ひいあああああ!」って悲鳴あんなおじさんがあげると思わないよね。

 

ようやくお騒がせの1幕が終わりました。

しばらくご休憩ください。

私もしばらく休憩したいです。トイレ列に並びます。

 

 

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