みなさん。星組ロスのみなさん。お兄様ロスのみなさん。
私もです。共に泣きましょう、我らは同士。
悲しめど寂しがれど世界は回り、時は流れる。
気づけば「先だなー」と思っていた花組公演が今週となり、スカステ無料放送は明日に迫った。
迫りすぎだ!
「スカステ、入ってみたいけどどうかなぁ」とか
「どうにか安く宝塚の過去作を見られないかな」なんて思ってた数年前の私のようなあなたへ。チャンスはすぐそこです。
無料放送って何?と思ったらまずはこちらをチェック!
決してTCAの、スカステの回し者ではない。でもせっかくなら大勢で楽しみたいじゃないか。
そんな訳で独断と偏見による各日のオススメをご紹介。
そりゃもちろんタカニュとかナウオンとかも入れたいけど、そうなるともう全番組になるっていうかキリがないので舞台映像に限定する。今日は王道を行こう。
3月27日(水)
すでに明日なわけだが、さすが気合の入ったラインナップ。
番組表はこちら。
まずは「ベルサイユのばら-オスカル編-(’14年宙組・東京・千秋楽)」
放送は朝8:30〜
まぁ黙ってとにかく見てごらんなさいよ。宝塚ですよ。ベルばらですよ。
オスカルを演じるは美貌のトップスター凰稀かなめ!(マントさばきがモノホンだよ!)
アンドレは役替わりで瞳の貴公子朝夏まなと!(なかなか死なない生命力に注目!)
ロザリーは歌うま実咲凜音!(バスティーユの絶叫は一発で喉やってもおかしくないよ!)
This is タカラヅカな豪華絢爛の衣装にセットにシャンシャンに。満腹感は随一。
もちろん宝塚ベルばら生みの親、ウエジイの演出なので時代がかった演出や台詞回し。これも一興と思ってもらいたい。引かない引かない。そういう味なの。
初っ端見て「あれ?パレード?もう終わったかな?」と思ったそこのあなた!諦めないで!まだ何も始まってない!
先日ご卒業されたひろきのお兄様がジェローデル、宙組のスター軍団・澄輝さやと、凛城きら、蒼羽りく、桜木みなと、専科の愛月ひかるなど目をこらすとイケメンの初々しい姿も楽しめる。
個人的にはペガサスの登場でどよめいた客席を忘れられないので、ぜひ追体験していただいて私の胸のざわめきを共有したい。5階分くらいの高さだそうです。
そして出ました。「ポーの一族(’18年花組・東京・千秋楽)」
放送は23:30〜
「神は封印を解かれた」「エドガーはいた。明日海りおである」
こんな文言が公式プログラムに並んでいるんだから、もうオタクは黙りますっていうか好きなだけ存分にやってくださいっていう気持ち。
しかも書いたの演出のイケコだから。
小池修一郎大先生20年の悲願を現実にしたのは、やはりこの人、明日海りおだ。
美しい、だけではないんだと思う。血が冷たくなるような感覚と、それでも見ずにはいられない抜群の吸引力。悲哀ゆえの美。その芝居を支える花組の圧倒的団結力。
やんちゃと孤独と人恋しさを共存させたアランの光ちゃんも、そのハミングだけで空気を変えるゆきちゃんシーラも、結婚したいバンパネラNo.1のあきら男爵も、この世で「お兄ちゃま」呼びが許されるのはあなただけメリーベル華ちゃんも、足長すぎ女たらしのちなつさんも、誰もが完成している。
敢えて言おう。世紀の大傑作だと。
みりおさんもゆきちゃんもこの公演の最中に退団に向けて動き出した。それだけの充実感を得られる舞台だったのだ。言葉では足りない。目撃してほしい。
テニミュ好きなそこのあなた、最後の最後に菊丸出てくるよ!お見逃しなく!
3月28日(木)
この日はショーが盛りだくさん!しかも気をぬくと踊り出しそうになるやつ!
まずは「Dance Romanesque(’11年月組・宝塚)」
放送は11:00〜
ロックなプロローグでグッと掴まれた後に登場する龍真咲さんと咲妃みゆちゃん(当時研2)。
後のトップさんとトップ娘役さんが可愛くて三度見。まさおさん、確かお芝居では嫌なヤツだったのにめちゃくちゃイケメンでびっくりした記憶!ゆうみちゃん、もう可愛いという言葉の権化。まだ表情が固い。そこもいい。
ちなつさんとたまきちの長身コンビは悪役で登場してなんていうか圧がすごい。
ほらほら見たくなったでしょう!
稀代のダンサーコンビ霧矢大夢と蒼乃夕妃は、最初から最後までキメ!ここでもキメ!はいもういっちょ!とばかりに踊って歌って踊ってもう好きってなる。
そして最近はやりの若手イケメン男役グループ、世に言うアイドルシーンはここが先駆けだと信じている。その名も「月色男子」!
センターは我らがみりおさん。ちょっとほっぺがぷっくりお。それでもやっぱりかっこいい。200回くらい巻き戻して見てもまだ足りない。
最終的にはロケットの真ん中で元気ハツラツちゃぴちゃん(まだ男役)の笑顔に癒されるショーです。
スカステの醍醐味といえば新人公演。
「ルパン三世 ―王妃の首飾りを追え!―('15年雪組・東京・新人公演)」
放送は24:00〜
新生雪組のお披露目だったルパン三世。トップスター早霧せいなが軽妙に鮮やかに演じたルパンにチャレンジしたのは永久輝せあ。今や雪組には欠かせない男役の一人となったひとこちゃんが研4でがむしゃらにルパンを演じる様はなんだか清々しかったのを覚えている。
ストーリーはルパンたちがフランス革命の時代にタイムスリップするっていう、宝塚らしいというかこんなこと宝塚でしかやらないっていうか。
だからもちろんヒロインはマリー・アントワネット。星南のぞみちゃんは可憐ですよ。
個人的なツボは本役望海風斗から真面目な性格をしっかり引き継いだカリオストロ役の月城かなと。文句なしに美しくて声も良くてお芝居も安定しているんだけど、真面目で真面目で真面目な感じがとっても出ていてそこが愛おしい。
真面目故にジャンヌから「ダメオストロ!」なんて呼ばれちゃうれいこちゃんが私は大好きです。ひとこちゃんから振られるアドリブは要チェック。
まさか数年後に似たような衣装着て似たようなヒールをやるとは。
3月29日(金)
この日は迷った。正直迷った。バラエティに富んでいるし多分人によって好みが大きく分かれるから。
まぁいいか。いってみよう!
「BOLERO-ある愛-(’10年星組・宝塚)」
放送は14:00〜
6年もの間トップとして君臨したレジェンド柚希礼音。ちえさんのダンスに魅了されて宝塚にハマった人は数知れず、今をときめく礼真琴だって大ファンだったと聞く。(彼女は研2で出演してる)
ダンススターのちえさんをたっぷり楽しむならやっぱりショーでしょう!
好きで好きでたまらなくて何とか国宝にしてほしいと思っていた柚希・凰稀のちえてるコンビが妖しいダンスをしちゃったりなんかするもんだから、ひゃー!ってなる。
ひゃー!って顔を隠したくなるけど指の間からしっかり見る。そんな感じ。
中盤、アフリカーナ!極彩色で明るくて、何よりみんなが動物になっている。もう派手!星組!派手!あっ、真風さん!真風さんいた!
ホワイトライオンとパンサーをやってるのは男役さんですからお間違えのないよう。眼福である。
愛のボレロでダンスは最高潮!これはちえさんがトップだったからこそ実現した場面だと思う。
一貫して夢咲ねねさんは美しいです。脚線美がたまらないです。デュエットダンスは宝物です。
宝塚に本物の芝居があることを感じさせてくれた作品。
「For the people -リンカーン 自由を求めた男-('16年花組・ドラマシティ)」
放送は24:00〜
女性です。ご安心ください。タカラジェンヌです。この人こそが轟悠です。
原田先生×理事の社会派作品はどれも見応えがあるんだけど、特に花組の熱さが加わった今作をオススメ。誰もが知っているリンカーンを、女性のみで構成された宝塚でやろうと思った勇気。そしてこの髭を違和感なく演じきってしまう理事の男役芸。
ちなみに理事はこの作品で、読売演劇大賞の優秀女優賞を受賞。授賞式でモニターに出たリンカーンの画像に会場が「女優…?」とざわついたとかいないとか。
ヒロインは現トップ娘役、仙名彩世さん。大人っぽいと思ってたのに…可愛い。きゅん。さすがの歌唱力がヒロインたらしめている。
あきらさんVS理事はもうなんか男!ひたすら男!そしてあきらはおいしい男。後半泣かせるいい男。
群衆の中にドがつくほど目立つ人。それが柚香光。手錠すらかっこよくなる人。それが柚香光。この頃研8。柚香光。
マイティーは子犬ちゃんです!!!!!
誰か短くまとめる能力を私にください。
後半はまた後日。
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